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ショパンのワルツを聴いてわかった:ルービンシュタインの偉大さ

音楽を少しでも聴く人は、いえ、大して興味がなくても、「アルトゥールルービンシュタイン」という名ピアニストを多くの方が知っていると思います。

ポーランド生まれの彼は、特にショパンの演奏において高い評価を得ていて、ショパンのほとんどの曲の演奏をレコードやCDに残しているのですが、一方で「優等生的である」「つまらない」という評価も聞きます。

確かにそういう懸念もあるといえばあるのですが、ワルツを聴く限り、それは逆に彼の魅力にさえ感じる部分があると思います。

うまくかけませんが、「真の巨匠」だからこそ、ストレートなアプローチで十分にショパンのワルツの魅力が、胸のそこに伝わっている感覚を、彼の演奏を改めて聞いて感じました。それはまるで、素材のうまみを十分に生かした料理の巨匠ならではの味わいに通じるように思います。

彼のワルツに比べたら、ほかのピアニストの演奏は妙に表現に凝っていて、一見華やかであっても、長い間聴いていると飽きてくる、創作料理のような感じにさえ思えてきます。

それはもちろん、ピアノソナタやスケルツォ・バラードを聴いても伝わってくるのですが、誰でも弾けるワルツにこそ、彼の持ち味が十分に生かされていると思うのです。

やさしい曲だからこそ手を抜かず、細部まで弾きこんだ演奏は、あまたあるショパンのワルツの演奏の中でもおそらく最も不満の少ない一つにあげられると思います。

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