物差しで作るアート
絵心がなくて、アートとは無縁と思っていたのですが、物差しを握るとちょっとはアーティスティックになるみたいです。
中学校かの美術の時間に、ものさしを使って線を引いて、線で囲まれたところに色を塗るという課題があって、私は言われたとおりもくもくと作業をしていたのですが、それを見た友人が「なかなかいいよね。」という話をしていました。
「あっ、そう?」「うん、いいよ。」といってくれました。
確か、紙の縁にそって渦巻状に四角く書くようなデザインだったと思うのですが、いいといってくれました。
また、大学の製図の時間に「直線や点線を平行に何本か引きなさい」という課題があって、私はもくもくと線を引いていたのですが、線と線の間を空ける空間が斜めに通るように引いたのが良かったのか、やっぱりかっこいいといってくれました。
話はそれますが、中学校の文化祭の実行委員の友人に「俺、行けないから今日だけ代わりに行ってきてくれ。」と言われて、行った先で「(中央会場になる)体育館に出入りする入り口の周りを飾るデザインを考えて絵を描く。」という課題がありました。私がなんとなく:
「レンガ模様がいいんじゃない? レンガが出入り口の周りを囲うような。」と言うと、友人が
「おお、いいねえ。」と、さっさとデザインを進めて、その日はこれまでになりました。
当然私は当日限りの代理だったので、その後どうなったか知りませんが、文化祭当日になって体育館の出入り口を見ると、レンガ模様の絵が出入り口を囲むように書かれていました。
私はひそかに、「俺の案が通った。」と思いました。
高校時代は、クラスの出し物で、教室で劇をすることになって、背景を絵で書くことになりました。
ただ、シーンに応じて絵を変えなければならず、いちいち紙を張り替えるのでは大変だ、どうしようという話になりました。
そこで私は何気なく「四角い柱みたいなものをたくさん作って、並べて、そこに絵を貼り付けて、柱ごとに絵を切って、シーンが変わるごとに四角い柱を回すようにすれば簡単に変えられるんじゃない? まあ、4つしかできないけど。」と言いました。
そうしたら、「それはいい。」といって、そのあとは私は何もしないのに、大道具さんが私の思い通りのものを作り上げてくれました。
ちなみに舞台用のカーテンをあけるときに下に押し下げる(引くのではなく)ようにして、簡単に開け閉めできるようにしようと言い出したのも私です。それはあとで先生が「あれは面白かった」と感想を言ってくれました。
まあ、そんなこんなで、手先が不器用で、しかもトロイので、絵はかけないのですが、ものさしで幾何学的な模様を書いたり、人に作ってもらったりするのは得意だったと思います。
また、センスのようなものもなさそうであり、アートな体験は、なさそうであった人生だった気がします。
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